読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Z's Days - Another Diary -

Z's Daysの姉妹ブログ。本家では書かないことを、少しだけ。不定期更新。

3rd-10/26

今日も小説を打ち込んでいこうと思う。

一晩開けて、名前を考えてみた。

「夢状現実」としようと思う。

私を取り巻く環境が夢のようでとりとめのないような感じを抱きつつ、残酷な一面(無情)も持つことを記していこうと思う。

 

zios-another.hatenadiary.jp


 部屋に戻るなり、私は一通の着信に気づき、スマートフォンの画面を開いた。

ー「Re:飲み会」

「どうする?みんな乗り気だけど。太一次第だから決まったら連絡くれよ」ー

浩二か。

当たり障りのなく、かつやる気の感じ取れなさそうな文章を、機械の向こうの浩二へ送りつけ、私は倒れこむようにしてベットに飛び込んだ。

浩二は私の唯一の高校時代の知り合いで、普段無口で誰も話しかけなかった私を物珍しそうな目で見ては、いくつか質問をするうちに、今日からお前は親友だなどと意味の分からないことを言い放って教室を出ていったことが最初の出会いである。

最初は単純におかしい奴としか認識していなかったが、それが自分にとってある意味で警戒心を解かせるきっかけとなり、私たち二人が打ち解けあうのも時間はかからなかった。

そんな浩二と大学を合わせ、それなりな日々を送っていたが、ある日突然浩二から飲み会ー所属するサークル「新旧休暇探究会」のメンバーとの親睦会のようなものーに誘われた。

私は未成年であったし、酒もたばこも死ぬまでやるまいと決めていたので、飲み会と聞いたとき真っ先に断ったが、どうやら飲むのは酒ではなく会員の愚痴話やのろけ話だけのようで、飲食はというと食べ物はおろか飲み物さえ飲むか怪しいという。なるほど人数の少ないサークルだと親睦会も随分と素朴になるものだと私は感心しながらも、どこかで違和感を覚え、今だにしっかりとした返答をできずにいた。

ー「Re:Re:飲み会」

「あー、行けたら行くわ。よろしく」ー

強さを増す雨の音が、私の違和感を紛らわせていった。


翌日、アラームの音で目が覚めた私は、カーテンを開けて朝日を浴び、日課の朝勉強に取り組んだ。

元来朝に強かった私は、夜中宿題に追われて悲鳴を上げて勉強するよりも、朝少し早起きして勉強したほうが作業効率も対労働力のコストパフォーマンスも自分にとってあっていると確信し、以来高校2年生のころからこの朝勉強を行っている。

とはいっても、そこまで長くは続かない。30分ほどした後で、今日の講義で使う資料等をまとめ、居間へ向かった。

「家」はさほど広くはないが、いまでは「F」との二人暮らしとなったことで不自由は何一つない。パソコンは居間に一つと各自の部屋に一つ。私の部屋にはもともと置かれていなかったので、大学への進学祝いに「F」に調達してもらった。

「おはよう、小寺くぅん」

「おはよう。家でその名はよしてくれ」

「なんで?いい名前だと思うんだけどなぁ」

「俺には名前なんて別に要らないんだよ。便宜上だ、便宜上」

毎朝恒例のこのやり取りを済ませたら、朝食にバターを塗ったトーストとリンゴ、淹れたてのコーヒーが運ばれてくる。私はいつもブラック、「F」は砂糖2、ミルク3。

「いただきます」「いただきます」

無心でトーストをほおばる。今日は日差しが強いせいか、トーストのバターが光を浴びて黄金に輝いている。

「今日も普通通り?」

「ああ。休研の会議も飲み会もないようだし」

そう。今日は別段大きな用事があるわけではない。いつも通り講義を受け、帰ってきて、予習と復習を行って寝る。それだけだ。

それだけを繰り返せばいい。

昨晩の雨のせいだろうか、水たまりが朝日を素直に反射していた。


今日はここまでにしようと思う。

明日からしばらく用事で家を明かすため、この小説「夢状現実」の更新もすることはできない。ご了承いただきたく思う。

それでは。

広告を非表示にする